「チャイナ・プラス・ワン」の投資先候補国としてこれまでも注目を集めてきたベトナムですが、2015年のASEAN経済共同体創設を控え、近年、インフラ整備が進むと同時にサプライチェーン・ネットワークにも大きな改善が見られるようになりました。特に、ハノイを中心とするベトナム北部地域は、ホーチミンを中心とした南部に比べて発展が遅れていましたが、日系大手自動車製造業の進出に加え、日本政府がベトナム北部での中小企業向け工業団地の開発に資金面での援助を発表するなど、その注目度は急速に高まりつつあります。

ベトナム北部の省紹介

ハノイ省

ベトナムの首都であるハノイ市は、機械、電子、衣服などさまざまな産業の発展に多くの利点がある。また、家内工業や観光で利点もある。
ハノイ市はベトナム北部の中心に位置し、交通はとても便利である。鉄道面では南北鉄道やその地方省に向けた鉄道が、船空路についてはノイバイ国際空港があり、また、国道も繋がっている。ハイフォン港までは2時間で到着する。
 

ノイバイ工業団地

ハノイまでの距離 (km) 35
港までの距離 (km) 130
開発開始年月 1997年
開発面積 (ha) 114.1
入居企業数 40 (うち日系企業数 26)

バクニン省

バクニン省は、サムスン(韓国)、キヤノン(日本)など世界的に有名な多くの企業に理想的な投資場所として選ばれている省である。バクニン省には、世界最大級のサムスンの工場があり、電子産業でよく知られている。
バクニン省はハノイ市の近くに位置し、ノイバイ国際空港から車で30分離れている。また、バクニン省はハノイ-ハイフォン-クアンニン経済三角地域に位置する。国道のおかげで、バクニン省からベトナム北部の経済中心部までの交通は非常に便利です。
 

クエボーI工業団地

ハノイまでの距離 (km) 33
港までの距離 (km) 110
開発開始年月 2002年
開発面積 (ha) 640
入居企業数 88 (うち日系企業数 10)

フンイエン省

フンイエン省は、日系企業にとって最も魅力的な場所の1つである。パナソニック、住友、キヤノンなど多くの日本企業がフンイエン省での工場建設を選択した。2014年1月の統計データでは、日本企業の投資プロジェクトは68件であり、組み立て、機械、電子、電気装置などに集中している。
フンイエン省はハノイ-ハイフォン-クアンニン経済三角地域に位置する。ノイバイ国際空港まで1時間、ハイフォン港まで1時間半の距離である。

ハイズオン省

交通機関での強みを持つハイズオン省は、電子部品の生産や組み立て企業をターゲットとした工業団地を開発してきた。ハイフォン市、フンイエン省と同様に、ハイズオン省は多くの日系企業の投資を集めている。
ハイズオン省はハイフォン市の近くに位置し、ハイフォン港へは1時間の距離である。また、ノイバイ空港までは国道を使い約80キロ程度であるため、交通は非常に便利である。

ハイフォン省

ハイフォン市はベトナム5か所ある中央直轄特別都市の1つであり、ハノイ-ハイフォン-クアンニン経済三角地域の1点である。港湾都市として、ハイフォン市の主要産業は造船、港サービス、海運サービス、養殖、漁業、水産加工、観光など海と関係がある。
鉄道、航空路、水路、国道に強みがあり、ハイフォン市は多くの外国投資家の良い選択肢となった。ベトナム北部最大の港の1つであるハイフォン港は、貿易の重要な地位を確立している。また、近い将来に、Cat Bi 空港の運用が始まる。
 

ディンブー工業団地

ハノイまでの距離 (km) 102
港までの距離 (km) 0(工業団地内)
開発開始年月 1997年
開発面積 (ha) 1,463
入居企業数 53(うち日系企業数 11)

ハーナム省

ハーナム省は、国内・海外向けの家内工業を発展させてきた。近年ハーナム省は、多くの外資系企業、特に日系企業(例:ホンダ、東海ゴム工業)の投資を受けている。
ハノイから1時間程度。 ハーナム省には国道1号線や南北鉄道があり、重要な交通軸に位置しているため、高速道路や鉄道による移動は非常に容易である。
 

チャウソン工業団地

ハノイまでの距離 (km) 55
港までの距離 (km) 120
開発面積 (ha) 171.6
入居企業数 22 (うち日系企業数 1)

タイビン省

タイビン省は食品・農産加工、ミネラルウォーターで知られている。その他には、繊維・縫製、電子機器、機械、建材、家庭用品や文房具、港湾サービスといった産業が発達している。
国道10号線、39号線、37号線または河川ネットワーク(Hong川、Luoc川、Hoa川、Tra Ly川)がタイビン省を通過している。また、タイビン省は600-1000 DWTの船が着岸可能なDiem Dien港がある。

ナムディン省

ナムディン省は74キロの海岸線を持ち、養殖、漁業や水産加工の開発に強みを持っている。加えて、ナムディン省は機械産業や繊維・衣料産業への投資も集中している。
ナムディン省はハノイ市から約50キロ、ハイフォン港から80キロの所に位置しており、ノイバイ空港やハイフォン港への交通が便利である。

ニンビン省

ニンビン省には山や森が多くあり、ミネラルウォーター、セメント、建設資材産業などの発展に注力している。また、海の近くに位置しているため、養殖、造船、海洋サービス産業への強みを有する。
ニンビン省はハノイから約100キロに位置し、1A号線、10号線、12号線の国道があるので交通が非常に便利である。また、南北鉄道やいくつかの大きな港があり、貿易と輸送で利点がある。

ホアビン省

ホアビン省は建設資材、農産物、林産物に関する産業に集中している。
ハノイ市の近くに位置し、ハノイ市からホアビン省までは国道6号線で1時間の距離である。

ヴィンフック省

ヴィンフック省はホンダ、トヨタ、Daewoo、Piaggio といった自動車やオートバイの組み立てや、建設資材産業を中心つぃた産業が発達している。ヴィンフック省は、主に機械工学、電子、ITや自動車、バイクの裾野産業に加えて、食品·飲料、消費財や輸出製品の産業を優先している。
国道2号線、国道2B号線、国道2C号線、国道23号線の4つの国道に加え、中国・雲南省に接続するハノイ-ラオカイ鉄道がヴィンフック省を通過する。ビンフック省は比較的ノイバイ国際空港と近い。
 

バーティエン工業団地

ハノイまでの距離 (km) 45
港までの距離 (km) 150
開発開始年月 2012年
開発面積 (ha) 308
入居企業数 4 (うち日系企業数 2)

バックザン省

バックザン省は基幹産業が発展しているバクニン省、ハイズオン省、クアンニン省及びタイグエン省などの近くに位置しており、援助産業に集中している。バクザン省は衣服や農産物加工製品の輸出産業に強みを持っている。外国人の投資家を歓迎しており、発展の可能性がある地域である。
ハノイ市から50キロ、ベトナム・中国の国境から110キロ、ハイフォン港から100キロの所に位置し、国道、鉄道、水路などすべての交通が便利である。

クアンニン省

クアンニン省は石炭、花崗岩、石灰岩などの鉱物の採掘場として知られている。また、石炭を活用した熱電発電の開発にも利点を有している。海の近くに位置しており、世界遺産であるハロン湾を起点にした観光業だけでなく、養殖や水産加工産業の発展にも良い。
クアンニン省は鉄道、水路、国道が整備され、輸送面での利点を有している。また、クアンニン省はベトナム北部の二つの大きな港であるホンガイ港、カムパンガン港がある。さらに、ベトナムで最も重要な国境の一つである Mong Cai国境(中国との国境)を有している。

ランソン省

ランソン省は、中国と2つの国境(Huu Nghi, Tam Thanh)を有しており、観光や貿易には有利である。 また、ランソン省は林業製品や鉱物にも強みを持っている。
ランソン省はクアンニン省、バックザン省の近くに位置し、中国との国境に接している。ハノイ市へは、国道1号線を使って3時間の距離である。また、中国・南寧市へと通じる国際鉄道がある。

タイグエン省

鉱物資源、特に石炭と鉄が豊富である。タイグエン省は鉄鋼、建設資材の採掘・生産で知られている。加えて、農林業、特に茶畑が発展している。
ハノイ市から75キロ、ノイバイ国際空港から50キロ、ハイフォン港から200キロ、中国から200キロ距離に位置する。国道3号線、37号線、18号線、259号線が他の省や省内の地域と接続している。鉄道路線はハノイ市-Quang Trieuまたは Luu Xa - Quan Trieu (バクニン省-クアンニン省)がある。水路は、Da Phuc -ハイフォン市とDa Phuc - Hon Gaiの2つがある。

ソンラ省

ソンラ省は未だ発展途上の段階にある省である。農林業製品の加工(トウモロコシ、コーヒー、キャッサバ、お茶、木材製品)や畜産などでよく知られている他、ニッケル、石炭、陶土などの鉱物資源があるので建築材料の生産にも有利がある。
ソンラ省はハノイから320キロの距離にあり、ラオスの隣に位置している。6号線、37号線、43号線、279号線、32B号線、4G号線という6つの国道がソンラ省を通過する。Da川やMa川といった水路の利用は可能であるが、道路網への繋がりは限定されている。

フートー省

フートー省には、パルプや紙の生産加工を行うVINAPACOや、化学薬品製造のLAFCHEMCO、VIETTRICHEM等が集積している。加えてフートー省は、国内消費・輸出用のお茶の加工にも強みを持っている。
ハノイ-ラオカイ- Con Minh(中国)の鉄道や国道2号線があり、 フートー省は輸送の面で多くの利点がある。また、アジアハイウェイの一部であるハノイ-ラオカイ高速道路は、ベトナム、中国及びアジア諸国間の国際経済交流において重要な役割を果たしている。

イエンバイ省

イエンバイ省は農林業製品の加工で知られており、特に茶の栽培・加工、シナモンやキャッサバの生産地として有名である。また、鉱物、金属、建築材料、木材製品の産業も開発している。
ハノイ-ラオカイ-Con Minh (中国)鉄道線のうち、83キロがイエンバイ省を通過する。道路の質は改善の余地があるものの、国道37号線、70号線、32号線、32C号線及びハノイ-ラオカイ高速道路がイエンバイ省を横断する。主要な水路として、紅河とThac Ba湖の2つがある。

トゥインクワン省

トゥインクワン省は農業、茶、サトウキビや果樹の生産地としてよく知られている。また、紙・パルプ、木材加工、鉄鋼、鉱物加工、機械工学、手工芸品も開発され、奨励されている。
ハノイ市、フートー省、ハザン省に接続する国道2号線、イエンバイ省、タイグエン省に接続する国道37号線、国道2C号線がある。

バッカン省

バッカン省は林業や鉱物で多くの利点を持っており、そのため、鉱物の採掘·加工、建設資材、林業製品加工といった産業での投資を狙っている。
Huu Nghi 国境から200キロ、ノイバイ国際空港から150キロ、ハイフォン港から200キロの所に位置し、国境への交通が非常に便利である。

カオバン省

マンガン、鉄といった鉱物を大量に保有する高い山々があり、鉱物の採掘・加工産業に利点がある。現在、カオバン省内には鉱物採掘場所が約150か所ある。山岳県として、カオバン省は畜産、農産の加工、林産物の製品の生産に強みを持っている。
カオバン省はハノイ市から300キロと離れた場所に位置しているが、中国との国境が近いため、経済交流がますます便利になっている。

ハザン省

ハザン省は、林産物や銅などの鉱物鉱業に強みを持っている。
ハザン省は、中国との国境に位置しており、Thanh Thuy 国境を有している。

ラオカイ省

ラオカイ省は観光地としてよく知られている。また、気候の強みを活かした林業製品、農産物などへの高い関心が払われている。
ラオカイ省は中国との国境を持ち、貿易に利点がある。また、アジア・ハイウェイの一部であるハノイ-ラオカイ高速道路のおかげで、ラオカイ省からハノイ市(ノイバイ空港)や他の省への交通が便利になった。

ライチャウ省

ライチャウ省はホアンリエンソン、ソン·マといった巨大な山脈があり、山地として知られている。そのため、ライチャウ省はレアアースといった鉱物資源を開発するポテンシャルがある。また、ライチャウ省を流れる Da川は水力発電産業の開発に役立つ。
ライチャウ省はハノイから300キロの距離にある。中国・雲南省との国境に接しているため、中国との貿易が便利である。

ディエンビエン省

ディエンビエン省は観光産業の発展に注力している。加えて、鉱物の採掘、家畜、林業などにも力を入れている。
ディエンビエン省はハノイ市から約500キロの所に位置し、中国及びラオスとの国境を有している。

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